幸運を掴む『セレンディピティの法則』

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今回は「セレンディピティの法則」について
お話していこうと思います。

 

セレンディピティserendipityの法則とは
「幸運を掴む」能力です。
「偶察力」と訳される場合もありますが
確固とした訳語は定まっていません。

 


何かを探しているときに、
探しているものとは別の価値あるものを見つける
能力・才能を指す言葉です。


何かを発見したという「現象」ではなく、
何かを発見する「能力」を指します。


平たく言えば、ふとした偶然をきっかけに
閃き、得、幸運などをつかみ取る能力のことです。


あらゆるジャンルにおいて何かしらの
大きな成功を収めた人は概して皆、
「自分に才能はない、あったのは強運だ」
といった主旨の言葉を残している気がします。

 

「運」とは偶然の要素が強いため
平等性に溢れた言葉のように思えますが、
実際の人生においては
圧倒的に不平等なものだと感じられるものです。

 

それならば、幸運をつかみやすい人の性向を学び、
自分の日常に取り入れることで
自分も運がいい人に
なることはできないのでしょうか?

 

偶然性を味方につけて「運がいい人」になるための
幸運を掴むための行動方式をお伝えします。


幸運を掴むためにはとにかく
トライするという姿勢が重要です。


当然のことですが、
行動を起こさない限り何も生まれません。
つまり「偶然」を起こすためには、
何かしらの行動を起こして
現状を変えようとすることが大事なのです。


1、好奇心
2、持続性
3、柔軟性
4、楽観性
5、冒険心

 

1、好奇心


好奇心旺盛な人はどんどん興味が
広がるので質問が多くなります。


自分に興味を持ってもらって
嫌な気持になる人はいないので、
聞かれた方も気持良く
色々なことを教えてくれるでしょう。


これにより知識が増えるのはもちろん、
コミュニケーションも円滑になり、
ここからまた新しい可能性や
チャンスをが広がりますね。


関心を持つことが恥ずかしいと思ったり
仲良しを演じる人達を軽蔑したりするよりも
他人やモノ、色々なことに関心を持つことで
もっと知りたいと
思うようになるしワクワクします。


逆に興味がないとか興味が湧かないのは
アスペルガー症候群の疑いがあります。


アスペルガー症候群の特徴
・孤独が好き
・空気が読めない
・人の気持ちに鈍感
・こだわりが強い
・チームワークが大嫌い
・急に怒りが爆発する

 

2、持続性

多くの人がなかなか持続性を維持できず、
日々を無駄に過ごしています。
いうなれば、
自分の夢にたいして生産性のない日々です。


モチベーションを上げることは
エネルギーを消費してしまいます。


なので楽勝で達成できる
コンパクトな目標設定をすることで
持続性、継続性、習慣化ができるようになります。
望ましい結果が得られるという
高い期待があれば人は動けます。

 

目標設定にはマスタリー目標と
パフォーマンス目標とがあります。


【マスタリー目標】
自分自身の能力を伸ばすことに着目した目標。
能力向上により有能感を得ることができる。


【パフォーマンス目標】
自分自身の能力の高さを示すことに着目した目標。
能力の高さを示すことで有能感を得ることができる。
能力の低さを露呈しないことに
着目した場合もパフォーマンス目標と言われる。


能力を“伸ばす”のか“示す”のか、
ここに違いがあり、
前者のマスタリー目標は高い目標を持ち、
失敗を恐れず積極的に行動できます。

 


3、柔軟性


柔軟な心を持っていれば、
大混乱、喪失感、生活の大きな変化、
こまごましたフラストレーション、
さらには人生に降りかかってくる
どんなことにも対処できると私は信じています。


心が柔軟な方が安らかになれます。
自分の流儀にこだわって立ち往生したりせず、
変化を受け入れることができるからです。


自分は常に正しいと思わずに、
他人のことに興味を持ちます。
新しいチャレンジも笑顔で受け入れられます。


リラックスの状態を維持することが大切です。
気にならない思考を持つ。
心に余裕を持つことで慈悲の心が持てます。


マインドフルネスが有効です。
自分の身体や気持ち(気分)の
状態に気づく力を育む
「こころのエクササイズ」です。


要するに「禅」や「瞑想」です。
アップルの創始者スティーブン・ジョブズ
実践していました。


彼は、一言でいうとヤバい人なんで
iPhoneを作って成功すると
禅の修業に没頭し始めました。
出家するレベルだったそうです。
あと京都大好きになったそうです。


マインドフルネスを実践法には、
呼吸法、発声法、歩行法があり
脳の中で、感情に関わる
「海馬」が回復する可能性があり、
ストレスの不安や恐怖に反応する
「偏桃体」が減少する可能性もあるようです。

 


4、楽観性


楽観主義者はオプティミストといいます。
楽観主義者は長生きし、成功し、
何度でも立ち上がることができます。


楽観主義を学ぶなら
アドラー心理学を学ぶといいでしょう。


アドラー心理学とは
20世紀初頭にギリシャ哲学を学んでいた
ルフレッド・アドラーが、
個人の幸福を考えるための
新たな哲学として編み出したものです。


なにか特定の目的(意思)があって、
それを達成するために今の行動が決まるのです。

 

人生は他者との競争ではない


「客観的な事実」ではなく、
私たちの「主観的な解釈」なのです。
あらゆる事象に対して、
私たちが行う意味づけが重要なのです。
特に他者との比較には何の意義もありません。
理想の自分と比較することで
初めて健康で正常な努力と、
成長への刺激が手に入るのです。


アドラーが警鐘を鳴らす2つの誤った考え方を紹介します。

 

優越コンプレックス


あたかも自分が優れているようにふるまい、
偽りの優越感に浸ることです。
よくあるのは、権力と自らを結び付けることです。
「良い時計を持っている」
「有名人の○○と知り合いだ」などを
よく口にするような人は、
自分の能力に不満を感じ、
それを装飾品でカバーしようとした
優越コンプレックスを抱えています。


劣等コンプレックス


劣等感をある種の言い訳に使い始めた
状態のことを指します。
劣等感を逆手に取り、
その状況で一番を取って関心を集めようとします。
「こんなに愛されなかった」
「こんな問題を抱えている」などと
不幸自慢を語る人は、知らず知らずのうちに
劣等コンプレックスを抱えているかもしれません。

 

私たちは過去でも未来でもなく、
「いま」しか生きられません。
そのために、
アドラーは次の3つのマインドの必要性を話しています。

 

・自己受容 自分のありのままの状態を受け入れること
・他者信頼 一切の条件を付けることなく
      その人に判断をゆだねること
・他者貢献 誰かに尽くすことではなく、
      自分の価値を実感するためもの


悲観主義は気分であり、楽観主義は意志である。
どちらも自分の考え方次第で好きな方を選択できます。
しっかりとした意志を持って楽観主義になりましょう。

 


5、冒険心


「ファーストペンギン」という言葉があります。


集団で行動するペンギンの群れの中から、
天敵がいるかもしれない海へ、
魚を求めて一番最初に飛びこむ1羽のペンギンのこと。


転じて、その“勇敢なペンギン”のように、
リスクを恐れず初めてのことに挑戦する
ベンチャー精神の持ち主を、
米国では敬意を込めて「ファーストペンギン」と呼びます。


小池都知事がよく使っていますね。
結果が不確実でも、リスクを取って行動を起こすことです。


能動的に立ち回っていくときは、
リスクを冒してでも最初にやってみないといけません。


もちろん、タイミングは見計らいますが、
不確実な事態に勝算を持って行動できるような
ファースト・ペンギンであるべきです。


ほんの小さいことからでもいいので、
最初にまずやってみる。
不確実な事象の全てが確実視できなくとも
成果が得られるのであれば最初にチャレンジしてみる。
そのことが、大きな実りを得ることにつながります。